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ロカテツ。

c0060659_4441532.jpgHokurajinさんのエントリを拝見して猛烈にロカテッリの合奏協奏曲が聴きたくなり、クレシェク/カペラ・イストロポリターナによる作品1のCDを取り出してきました。

ロカテッリというとあの変態的な《ヴァイオリンの技法》作品3ばかりが有名ですけど、この作品1からはなんともいえない上品なコンサバの香りがしてくるので驚きます(彼がジェミニアーニやタルティーニより若いということを忘れるくらい)。やはり作品1を出版するにあたって念入りにコレッリのインスパイヤに励んだからなんでしょうね。

とはいえVaコンチェルティーノがいるし、何より半音階が頻繁に使われるので、コレッリよりずっと複雑な響きをしているのは間違いなく、特に第2番ハ短調は非常に幻想的で格好いいのです。
熱く内側にこもるようなアダージョのあと、1stVn+Vc→2ndVn→Va、とコンチェルティーノ勢が悲劇的な主題のフーガを弾き始め、トゥッティがそれを引き継ぐ。Vaコンチェルティーノが登場するときはテクスチュアが薄くなるよう巧く書かれていて萌えポイント大。実は昔チェロを始めてすぐに通奏低音リピエーノを弾いた曲なので思い入れもひとしおなのですが、そのぶん今でもフーガで通奏低音の入りが近づくとドキドキします(笑)
第4、5楽章とサディスティックなアレグロが続くのも聴きどころ。第5楽章後半はコンチェルティーノ郡に見事な半音階下行が登場してえらく盛り上がりますよ。

作品1、いつの間にかゴルツ/フライブルク・バロック・オーケストラの新譜が発売されていたようなんですが、完璧にノーチェックでした。しかしここでのカペラ・イストロポリターナは、初期NAXOSの何でも屋の汚名(?)を払拭するがごとく、プレーンで安定した演奏を聴かせてくれます。刃物のような切れ味とか面白装飾はないけど、リズムやアンサンブルが崩れたりすることはないし、これはこれでかなり満足してるんだよなあ。
by Sonnenfleck | 2006-11-03 04:49 | パンケーキ(18)
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