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しんとしてゐるランキング'06 <ディスク編>

<コンサート編>に続きまして、2006年に購入した音盤の中から強い印象を残したものを10枚セレクト。ちょっと悩んだんですが、ここでは中古か新品か、旧譜か新譜かは問わずにやってみようと思います。順位は参考程度に。

10位■野入志津子 ザンボーニ:リュート・ソナタ集(Regulus) 
→芯が通った健康的な響き。ヤーコプスの《メサイア》でリュートを弾くのは彼女です。

9位■ジュリーニ/シカゴ響 ドビュッシー:《海》&ブリテン:声楽曲集(DG) 
→ジュリーニへの認識が完全に改まった。昔の彼は恐るべき構築力を持っていたんだ。

8位■センペ L.クープラン:クラヴサン作品集(Alpha) 
10月4日のエントリ。センペのおかげでやっとルイが理解できたような気がします。

7位■ミンコフスキ/ルーブル宮音楽隊 モーツァルト:Sym#40&41(ARCHIV) 
6月12日のエントリで触れた演奏。新モーツァルトまたは音楽のドラッグ。

6位■ベルティーニ/ケルン放送響 ラヴェル:管弦楽曲集(CAPRICCIO) 
9月5日のエントリでご紹介。音に飲まれる快感は彼のいくつかのライヴを髣髴とさせる。

5位■ピオー&ルセ/レ・タラン・リリク ヘンデル:アリア集(naive) 
1月9日のエントリ参照。今年のバロック&声楽萌えの嚆矢となった音盤。

4位■ロジェストヴェンスキー/レニングラードpo プロコ:Sym#5(BBC LEGENDS) 
6月24日のエントリにて。ロジェヴェン先生の秘術がよく録音されており…燃える。

3位■鈴木大介 武満徹:ギター作品集成(fontec) 
→天才作曲家と天才ギタリストの交歓が刻み込まれた最高の一枚。

2位■ランペ/ラ・ストラヴァガンツァ バッハ:BB協奏曲全集(Virgin) 
12月20日のエントリで取り上げた一組。愉しいバロックをお求めなら、まずはこれだろう。

1位■アバド/マーラー室内管他 モーツァルト:《魔笛》(DG) 
5月1日のエントリでは投げっぱなしにしてしまいましたが、、文句なく今年のベスト。
日本では方方で叩かれ貶されるアバドという指揮者が、なぜヨーロッパであれほどの人気を勝ち得ているのか…。この人が作る理想的な、理想的と表現するしかない響きのブレンドに気づかずに人生を終えるのは、あまりにも惜しい。すべてのクラシックファンに。

以下選外ながら特に印象深いもの。
○ヤーコプス/フライブルク・バロック・オーケストラ ヘンデル:《メサイア》(HMF)
○ラインスドルフ/ボストン響 プロコフィエフ:Sym#2&6(TESTAMENT)
○マンゼ/イングリッシュ・コンソート CPEバッハ:シンフォニア集(HMF)
○インマゼール/アニマ・エテルナ ラヴェル:管弦楽曲集(ZIGZAG)
○ブリテン&ピアーズ ブリテン:カンティクルズ(DECCA)
○ショル&ダントーネ/アカデミア・ビザンティナ セネジーノのためのアリア集(DECCA)
○湯浅卓雄/都響 山田耕筰:長唄交響曲《鶴亀》(NAXOS)
○KLEZMORIM First Recordings 1976-78(ARHOOLIE)


「絶対聴かなきゃ!」という新譜がかなり増えてきたのと、ちょっと前では考えられなかった偉大な名盤の覆刻ラッシュ。まったく嬉しい誤算ですよ。従って今年は例年に増してCDへの支出が嵩んだ一年でした。。誰かのアニヴァーサリーでもあったし。
その「誰か」がごっそり抜けてるのは、、専用のエントリを考えておるからです。後日。
by Sonnenfleck | 2006-12-27 22:02 | 精神と時のお買い物 | Comments(0)
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