人気ブログランキング |

アデオス・アントーニオ!

c0060659_2142430.jpgふと気がつくと、ヴィヴァルディ・エディションがラックの中で増殖し続けている。なんというホラーでしょう(笑)
ヴィヴァ党でない僕がkimataさん@naive番長(スイマセン)を差し置いて感想文を書くのは気が引けますが、、元不良チェロ弾きとしては大いに気になっていたクリストフ・コワンの新録、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集を買いました!(もちろん同時リリースのマンドリン&リュート協奏曲集もゲット。)

c0060659_2144170.jpg比較対象として文句ないのは、94年に録音された「ヴィヴァルディ ヴァイオリンとチェロのための協奏曲集」(TELDEC)。今回の新譜と同じく、コワン+オノフリ+アントニーニ/イル・ジャルディーノ・アルモニコというメンツで演奏されたこの13年前のヴィヴァルディですが、新譜とこれが劇的に異なる点を挙げるとすれば、アントニーニとイル・ジャルがその恣意的なスタイルを止めたという点に尽きるような気がします。
もちろん、同じ曲が演奏されているわけではありません。94年録音のほうは恣意的な身振りがしっくりくる元気のいい曲が選ばれ、06年録音のほうはコワンの上品な甘みが生きるしっとりした曲が集められている。しかしそれにしても、イル・ジャルの特色であった派手なアクセントや楽音以外の音への愛が薄れるいっぽう、線が細く鋭い静けさが新たに漂っているのですよ。アントニーニが変わったか、イル・ジャルのメンバーが丸くなったか、あるいはコワンの世界に引き寄せられているのか。
期待とはずいぶん違う演奏なのですが、、かつて札付きのワルだった男がその凄味を内側に残したまま年を重ねたようで、非常に魅力的な音盤になっております。緩徐楽章を聴かせるヴィヴァルディって素敵ですね。最後のRV421のラルゴが、なんとも素晴らしい泣き節。。
by Sonnenfleck | 2007-04-23 21:23 | パンケーキ(18)
<< 【アニメ】のだめカンタービレ第13話 名古屋フィル 第335回定演 >>