「指揮マネ病」 階下から注意(YOMIURI ONLINE人生案内/6月12日)
◆Q―
・若いころに指揮者小沢征爾さんのライブを見て、躍動感あふれる姿が脳裏に焼き付きました。以来数十年、音楽を耳にすると、条件反射的に体を揺すりくねらせ、タクトを振るまねごとをします。(略)
・今は我慢していますが、ラジオから音楽が流れると体がむずむずしてきます。私の“宿痾(しゅくあ)(持病)”である「指揮マネ病」とどう向き合えばいいのでしょうか。
◆A―
・失礼な言い方になるかもしれませんが、これは珍しい悩みですね。
・小沢征爾をイメージするから、喧騒(けんそう)が生まれるんだとしたら、もっと静かな指揮者、たとえばカール・ベームとか(ほとんど動きませんよね)……そういうイメージで陶酔に浸ることってできませんか? 躍動感のある指揮も良いですが、抑制の効いた内面的な指揮もマネるに足ると思うんですが。
+ + +
ベームは意外と速く動く。

速すぎて見えない。