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都城のメタボ。

都城のメタボ。_c0060659_7901.jpg

これ、何だかわかりますか。

答え:都城市民会館(宮崎県都城市)。

前に都城に来たとき道路から見かけて、周囲への溶け込みを拒否したその奇怪な外見に瞠目したのです。蛇腹というか貝というか、眺めていて表面的な心地よさを感じる建築じゃない。。そのときは工場か何かじゃないかということにしてその場を収めたんだけど…。

今回の出張の前にふと思い出してこの建物について調べてみましたら、菊竹清訓という巨匠の設計による「メタボリズム建築」の典型的な作例の一つだったんです。
建築には不案内なので巨匠のこともメタボリズムのこともよく知らないんですけど(ググってください)、菊竹氏は江戸東京博物館や、かつて(今もまだ?)上野の不忍池から見えた階段状マンションホテルですよね!間違えた!marutaさんありがとうございます)を設計した方ということで。「挑戦的な空気読まなさ」はこの建物と一緒ですね(笑)

近寄ってみると、建物の入り口には「当面閉鎖」の貼り紙。老朽化と莫大な維持費のため、当初は来年の1月に解体される予定だったんですよここ。
でも実は世界的に有名な建築物なのデスということで保存運動が巻き起こり、結局どこかの学校法人が買い取って維持していくことになったらしい。めでたしめでたし。
by Sonnenfleck | 2007-11-27 07:09 | 絵日記 | Comments(2)
Commented by maruta at 2007-11-27 21:44 x
実は最近諸般の事情から建築が気になって、これも一度は見たいと願いつつ、やはり解体、しょうがないなあ、と思っていたので保存とはびっくりです。一方で、不忍池そばの悪魔の塔?はすっかり消えて無くっていました。一度は宿泊したかなったなと、今になっては思います。黒川氏もなくなって、「モダニズム」が過去帳に入っていくのを感じます。
Commented by Sonnenfleck at 2007-11-27 22:18
>marutaさん
ご存知でしたか…さすがです。。
これが周囲に建物がない広い土地に建っているならまだわかります。でも近づいてみると、本当に住宅地・商業地の只中にどかんと建っていて、大変奇妙です。ぜひ一度ナマでご覧ください。
上野の「塔」はもうないんですね。。建築は未来永劫存続するわけではないですから、モダニズムの鬼籍入りは音楽のそれよりもずっと残酷に完璧に為されるように映ってしまいます。
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