これ、何だかわかりますか。
答え:都城市民会館(宮崎県都城市)。
前に都城に来たとき道路から見かけて、周囲への溶け込みを拒否したその奇怪な外見に瞠目したのです。蛇腹というか貝というか、眺めていて表面的な心地よさを感じる建築じゃない。。そのときは工場か何かじゃないかということにしてその場を収めたんだけど…。
今回の出張の前にふと思い出してこの建物について調べてみましたら、菊竹清訓という巨匠の設計による
「メタボリズム建築」の典型的な作例の一つだったんです。
建築には不案内なので巨匠のこともメタボリズムのこともよく知らないんですけど(ググってください)、菊竹氏は江戸東京博物館や、かつて(今もまだ?)上野の不忍池から見えた階段状
マンション(
ホテルですよね!間違えた!marutaさんありがとうございます)を設計した方ということで。「挑戦的な空気読まなさ」はこの建物と一緒ですね(笑)
近寄ってみると、建物の入り口には「当面閉鎖」の貼り紙。老朽化と莫大な維持費のため、当初は来年の1月に解体される予定だったんですよここ。
でも実は世界的に有名な建築物なのデスということで保存運動が巻き起こり、結局どこかの学校法人が買い取って維持していくことになったらしい。めでたしめでたし。