あけましておめでとうございます。
昨晩は一族郎党揃って深酒。プレートルがどうたらウィーン・フィルがどうたらとかいう話になるはずもなく、いつもどおりの俗で楽しい元日。ニューイヤーコンサートを聴かれた方、いかがでした?
今朝はとりあえず、今年の聴き始めをどうするか思案した挙句、クレンペラーの悪意が滲む
《メリー・ワルツ》を選びました。
ロリポップな可愛らしさに満ちているのに妙に彫りが深く、それでいてぼんやりとして実体がない、空虚な小品です。もっと演奏されたらいいのに。
カップリングは同じくクレンペラーの
交響曲第2番。ワルツに比べて語法が真摯にすぎるので、悪意度ではこっちのほうが劣るかなあ。どの瞬間を輪切りにしてもフレーズの息が短く、両端楽章は
マーラーとブルックナーの不幸な結婚という感じですが、第2楽章アダージョと第3楽章スケルツォはわりと簡潔にまとまっていて好きかも(スケルツォなんかまるでマラ7の陰画)。クレ爺にとってのマーラーは最後まで偉大な存在だったんだなあ。
さて、家族に付き合って初売りに行ってまいります。本年もよろしくお願いいたします。