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ふとましブラヴーラ

c0060659_733283.jpg【Virgin/00946 395250 2 7】
<ブラヴーラ・アリア集>
●モーツァルト:《魔笛》、《ルーチョ・シッラ》から
●サリエリ:《クビライ、ダッタンの大王》、《見出されたエウロパ》、《煙突掃除人》、《セミラーミデ》、《ラ・フィンタ・シェーマ》から
●リギーニ:《アポロの誕生》から
→ディアナ・ダムラウ(S)
→ジェレミー・ローラー/ル・セルクル・ドゥラルモニー

ディアナ・ダムラウ、ですが、YouTubeでこのクリップを見て仰天しました。
強靭な夜の女王。こーりゃザラストロ教団は勝てないな。。
そんななか、HMVに行ったら去年の新譜が1600円で売ってたので思わずゲット。

まず、難しいことを考えながら聴くような類のCDではありません。

ダムラウの持ち味である、ビンッと張った強いコロラトゥーラを楽しむためのナンバーが、しかしサリエリを中心として、1780~90年代のウィーンを巧みに想起させるプログラムで並んでいます。モーツァルトでは件の《魔笛》から2曲の夜の女王のアリアがちゃんと収録されてますし、サリエリの超絶技巧アリアの素晴らしさは(作品自体の愛らしい旋律美も含めて!)、このCDの価値を圧倒的に高めていると言えましょう。
さらに、たった2曲しかトラックが与えられていないのですが、ヴィンチェンツォ・リギーニ Vincenzo Righini (1756-1812)という作曲家のカンタータ《アポロの誕生》が、よろよろと不安定な曲調で面白い。この人、たぶんサリエリの前の宮廷楽長なんですよ。

指揮のジェレミー・ローラー、およびル・セルクル・ドゥラルモニーというアンサンブルは寡聞にして知りません。でも夜の女王の最初のアリアで、たとえば「ein Bösewicht」で音符を半ば装飾的に扱って煌くような光を演出したり、「Du wirst sie zu befreien gehen」で後半部分に差し掛かったところに憎めない小さなイネガルがあったり、遊び心満点。ちょっと只者ではない感じがします。要チェックかな。
ところで、Vcパートのトップ、およびサリエリの《煙突掃除人》でコンティヌオを弾いている「Atsushi Sakai」とは、この酒井淳さんなのでしょうか?柔らかく甘い音がしています。
by Sonnenfleck | 2008-03-28 07:08 | パンケーキ(18)
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