例によってバルトークラジオ2月27日(日)の放送から。【2004年3月5日(金) ブリュッセル文化宮殿】 ●バルトーク:Vn協奏曲第2番 Sz. 112 →リーラ・ジョセフォヴィッツ(Vn) ●ムソルグスキー/ラヴェル:組曲《展覧会の絵》 今年没後60年を迎えたバルトークなんですが、ここ最近ずいぶん演奏会で取り上げられるようになってきたとはいえ、「俺はバルトークがあればどんぶり3杯はいけるね」っていうノリの人はどうもあまりみかけない。同じ趣旨のことは、吉田秀和がフォーレについても述べています(「しかし、誰が情熱的に愛するのか?」—『私の好きな曲』、新潮社、1977、pp. 7)。でも—よく言われるように—アメリカに亡命してからの作品であるこのVn協奏曲第2番はかなり親しみやすい旋律に溢れています。口ずさめるバルトーク。 ジョセフォヴィッツは昔デュトワの伴奏でシベリウスかなにか録音してましたかね。僕は初めて聴きますが、どうも印象としては天才女流生産工場・ユニ○ーサルの優秀製品、という感じです。でもけっして激さないクールなタッチはこの曲には合っているのかもしれない。もうシゲティとは違う。 《展覧会の絵》。暗い、、暗い演奏です。ちょっとこれは…なんなんでしょう。 〈古い城〉は冷たい独房の格子から垣間見える遠景、甘い感傷などない。〈テュイルリーの庭〉とか〈リモージュの市場〉とか、普通コミカルなアクセントになりうる曲までが痙攣するような悲惨な容貌をしており、全編にわたって淀んだ空気が垂れ込めます。〈ブィドロ〉は予想通り、、いや、予想以上の、、《バービィ・ヤール》の男声合唱みたいな重苦しさ。トゥッティのfffへ差しかかる直前のとんでもないリタルダンド、そしてKbと金管の威圧的な様子に思わずうなだれます。 〈卵の殻をつけたヒナの踊り〉は、シューマン2番の第2楽章もかくやと思わせる偏執狂的な切迫感。〈カタコンブ〉のTbの強奏、ありえんとです。もともとの修辞を思い出さずにはいられない。あれは「7つのラッパ」なんですよ。 〈キエフの大門〉を聴いて思わず仰け反りました。フルトヴェングラーがこの曲を振ったらこんな感じになるんですかね、、大見得を切るような露骨なアゴーギクと、クライマックスを作り上げる手腕の完璧さには舌を巻くしかないっす。ものすごい感情表出。 あーカラマーゾフ読み返そうっと。大審問官。 ミッコ・フランクはかなりすごいという話は以前からときどき耳にしていましたが、こんなにアクの強い人だとは思わなかった。次に日本に来たら聴きに行かなきゃ! でも確かミッコ、幼いころから骨髄ガンと戦い続けているのですよね。初来日のときは、年齢に見合わない座っての指揮が好奇の目にさらされてましたっけ。検索かけたら、最近もフジ子・ヘミングの公式サイトで「2005年1月のベルギー国立管との演奏会が指揮者ミッコ・フランクの急病により延期」という話が掲載されており、やはりいまだ体調は万全ではない模様。心配です。 明日はネズミの国に行ってきます。久しぶりですわ。
by Sonnenfleck
| 2005-03-02 21:38
| on the air
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