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2008年 05月 02日 ( 1 )

シューベルティアーデは消滅しました

c0060659_6255776.jpg【RCA/09026 68067 2】
●シューベルト/ツェンダー:創造的編曲の試み《冬の旅》
→ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(T)
⇒ハンス・ツェンダー/アンサンブル・モデルン

アリかナシかと問われたら、たぶんアリです。
タキシードを着た男二人(あるいは女一人男一人、もしくは女二人)によって奏されるのと異なり、特殊奏法や打楽器の追加、テノール歌手の絶叫によってヘンなマチエールが出来上がっていて面白い。

これですね、St.Ivesさんが書いていらっしゃるとおりメロディラインがほとんどいじられておらず、逆に僕のようなヌルい現代音楽ファンでも入り込みやすいのですよ。むしろ旋律が不動の軸として存在しているおかげで、シューベルトの企んだ世界が音色やリズムの変化によってボロボロボロ...と崩れていく様子が楽しめるんじゃないかとも思う。日常がいつの間にか侵蝕されて、得体の知れないものに入れ替わっているような。
これを22時から生で聴き始めると、いったいどんな気分になるのかしら。今回のLFJではあえて深い時間に配置してくれたわけですから、何かあるのでしょう。

第12曲《孤独》に副々題をつけるとしたら「ドクラ・マグラ」だな。

行ってきます。
by Sonnenfleck | 2008-05-02 06:33 | パンケーキ(20)