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南部線車内での中学生の会話。
生徒イ「あの高校さー内申書の評定よくしときゃいけるよー」 生徒ロ「まじでー?えーでも心配ー」 生徒イ「大丈夫だって!余裕のよっちゃんっ」 「よっちゃんいか」はよっちゃん食品工業株式会社のロングラン商品です。個人的には駄菓子といったらこれですので。遠足には絶対にはずせません。あの独特の味と薄さは、遠足というハレの日のどことなく隠微な記憶とつながっています。 そんな「よっちゃんいか」ですが、「日経デザイン」誌2004年8月号に特集記事が掲載されています。法律に守られるよっちゃん。 日差しが完全に春。大倉山の観梅会に行きたいです。 #
by Sonnenfleck
| 2005-02-23 00:03
| 日記
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【2005年2月20日(日)14:00〜 来日公演/サントリーホール】
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19 ●マーラー:交響曲第7番ホ短調 バレンボイムという指揮者、日本では評価がまったく定まりません。 宇野功芳や許光俊という、日本でもっとも影響力のある評論家たち(ここに「笑」を入れるかどうかの判断はおまかせします)に毛虫のように嫌われているせいでしょうか、、一般の愛好家の投票やウェブ上の個人サイトで「バレンボイム好き好き大好き超愛してる。」というような声にお目にかかったことはありません。 かくいう僕は、彼の指揮を、実演でもCDでもほとんどまったく聴いたことがありません。それは僕が、前出の評論家たちやウェブ上の意見をなんとなく正しいかなーと思っていた所為に違いなく、この来日公演のチケットを買い求めたのは、自分の耳で聴いて考えてみようという軽い自負心に引っ張られたからであります(ここは「笑」でしょ)。 前半、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番。 ピアノを縦に置いての弾き振り。Vnの両翼配置が実に好ましいです。 この曲はのことはよく知りません。CDも持っていないし、生で聴いたのもこれが初めてです。ほかと比べてどうであるか考えるという実践ができないので、特にコメントはしません。ああ古典派っぽいけどひらりマントですっ飛ばされる箇所も多いなーベートーヴェンらしいなーというのが感想でしょうか。第2楽章はきれいですね(素朴派) 後半はマーラーの交響曲第7番。 休憩中にロビーでお客の一人が「このまま両翼配置でいったら面白いな」とおっしゃっていて、近くにいた僕はうんうんまったくそのとおりだぜーとひとりにやついていましたが、彼の期待は見事に的中、指揮者の右からVn1st-Vc-Va-Vn2ndの席順でありました。この曲を実演で聴くのは沼尻竜典/東フィル、ベルティーニ/都響に次いで3度目ですが、それにしてもやはり巨大な編成に圧倒されます。 第1楽章、やや速めのインテンポで開始されましたが、わりと露骨なアゴーギクでテンポを揺らしてこちらをどきどきさせます。弦楽はやはり相当に巧い。指揮者のアクションを的確に感じ取り、ぅわんっ!という強靱なしなやかさで応えます。木管はそれに輪をかけてすばらしい芸達者ぶりを発揮、、するのですが、どうもトゥッティ全開時には主題を吹く金管の音に(強烈です)埋没しがち。あれ?終結部とか、あの大洪水のなかでこそ啼きわたる木管が聴きたいのに…。ともあれこの演奏の熱気は他の演奏ではそれこそ聴いたことのないレベルに達しており、ちょっと固まってしまいました。すげえ。 第2楽章はそれまでの熱気をとりあえず振り払って、醒めた感じを演出。自分的にはこの楽章の主役はホルンでもカウベルでもなくVaのコル・レーニョだと思ってますが、さすがに技術的にはなんなく及第。よく揃ってます。あの付点リズムは全曲を貫く最重要テーマですから、この楽章では最初Vaだけでやっていたコル・レーニョがVnに波及する箇所が聴かせどころ。ここではほかの楽器は抑えてほしい。この個人的・内的要求は満たされましたが。よかった。 スケルツォ、第3楽章は、異様に速いテンポ設定がちょっと好みではありません。もともと細かい弦のパッセージがあれでは潰れてしまう。。ただVaソロは最強に巧い。 コンマスの官能的なソロで始まる第4楽章。この楽章の主役はなんといってもマンドリンですが、思ってもみない事態に。当のマンドリン奏者のリズムがボロボロでトゥッティとぜんぜんかみ合わない。あれじゃあちょっとバレンボイムがかわいそうです。 第5楽章の冒頭のティンパニをこの曲一番の聴きどころだと考える方は多いと思いますが、その意味ではこの日の演奏は最高でしたね。腕っこきのティンパニ奏者が本気でfffを叩くとどんな響きになるのか、会場の聴衆は思い知ったはず。僕は思わず仰け反りましたよ(笑)P席の方がうらやましかった。この楽章ではバレンボイムの主旋律重視の傾向がはっきりと表出しました。ロンド主題を弾くときの「待ってましたっ!お客さんも聴いてっ!」という感じの理由を、オケの興奮だけに求めるのは無理がある。許光俊が「おバカ」で切って捨てるのはこういう感じなんですね。ところが聴いてる側としては非常に聴かせ上手な印象を抱く。これを否定する勇気は僕にはありません。あのとき会場で聴いていて並々ならぬ興奮を感じたのは疑いないですし、こうやって「聴かせる」という方向に特化した演奏としては、本当に高い完成度に達していると思います。僕はこういう演奏も好きです。「ものがたり」への信頼。 #
by Sonnenfleck
| 2005-02-22 00:21
| 演奏会聴き語り
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宮下誠『迷走する音楽—20世紀芸術学講義Ⅱ—』、2004年、法律文化社。著者の宮下氏は現在、國學院大学で教鞭を執っておられる現役の美術史家です。 専門は20世紀西洋美術史、美術史学史…と書きますと、難しげな題名に硬質な装丁とあわせて、出たなっ学術書めっ!今度会うのは「書物復権・20XX年」だなっ!と身構えてしまいますが、さにあらず。ひとことで言えば、この本は「本」に擬装したトラップなのであります。 本書はとりあえず「音盤批評」の体裁をとる。ところが世に数多ある「ベスト○○」といった批評本と決定的に異なるのは、筆者がまったく、これっぽっちも「批評」なんていう装置を信じていないところです。それどころか「本」の存在をもぶち壊しかねない危険を孕んでいる。筆者は冒頭に置かれた書簡形式のまえがきで次のように明記しています。 (以下引用)あちこちに不規則かつ不器用な「仕掛け(伏線)」が置かれ、それぞれのテキストが互いに矛盾・対立・否定しあうようになっており、これによって各テクスト、あらゆる言説が徹底的に相対化され、最終的には「批評」の「いかがわしさ」が露呈するここまではっきり宣言されると、もしやこの態度も偽りのでは、、という強烈な疑心暗鬼に駆られます。本文のあちこちには使い古された批評言語(「ドイツ的である」とか「オーソドックスなよさ」とか)への冷ややかな視線がちりばめられてますし、おまけに誤植がいっぱい!読み手をして、ともすると自明のようであるかに思える「本」への寄りかかりを疑わしむることこそが筆者の狙いなのでしょうね。 第1章では、ロマン派以降の徐々に肥大化する「交響曲」という形式と、そこに込められた「ものがたり(作曲家と聴き手の間でストーリーの授受を約束し、ストーリーを変容・展開させていくこと。narrative。19世紀的価値観の権化)」に対する音楽史的な関心の変化を話題にします。 絵画において、いわゆる「印象派」をモダニズムの嚆矢とする理由。それは彼らが、たとえば「キリストのものがたり」を作品において表明し、鑑賞者にはnarrativeへの無条件同意を求める—ことに関心がなかったからに他ならないと僕は思います。 第2章は、いままで世の評論家たちがスルーしてきた「演奏の遅さ」についての鋭い考察がなされます。われわれ一般の愛好家が普段おもしろがる「遅い演奏」には2つのタイプがあり、より重要なのは「直前の音—鳴っている音—次に来るであろう音」の運動性のみを認める立場なのであると筆者は述べています。こうやって明確に言語化されるとほんとに納得しちゃいますねー。 以下第3章では、ティンパニの一撃による瞬間的な「ものがたり」の断裂について(これはたぶん…世界初の画期的なKlang論です)、第4章では、20世紀において、それこそ存在そのものが「ものがたり」であるオペラというジャンルを、モダニズムの御旗を掲げた作曲家たちがどう料理してきたか(あるいは料理しきれなかったか)についてかなり充実した論が展開されます。少しでも音楽に、芸術一般に興味を持たれる方は、ぜひともお読みになることをお勧めします。あとがきの最後の最後、、やられたー(ぐるぐる) 明日はバレンボイム/ベルリン・シュターツカペレの演奏会@サントリーに出かける予定。交響曲第7番は、マーラー作品の中でもっとも「ものがたり」から遠い地平にありますが、「ものがたり」っぽく演奏することもできます。 #
by Sonnenfleck
| 2005-02-19 22:31
| 晴読雨読
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【2005年2月18日(金)19:15〜 第381回定期演奏会/すみだトリフォニーホール】
●ラモー:歌劇《ナイス》から序曲、シャコンヌ ●モーツァルト:交響曲第31番ニ長調《パリ》K. 297 ●シューマン:交響曲第2番ハ長調 op. 61 結論から先に書きます。 僕が東京で通った演奏会のなかで、これほどに刺激的な公演は今回が初めてですね。日本のオーケストラが今夜ほど古楽器の音に近づいたことはないと思います。ノンヴィブラートが徹底されて緊迫する弦楽、軽く跳ねる木管、暗く光る金管、そして硬く鮮やかに打ち込まれるティンパニ。長くはないであろうリハーサルの間に、よくぞここまで指揮者の要求に応えた。まずは新日フィルのメンバーの音楽家魂を讃えたいと思います。日本のオケは無個性?蒸留水のよう?言わせておけばいい。 ラモー。まずオケの配置が変。指揮台から見て右、いつもはVcの首席がいる位置にFgのソロが二人座り、その奥にコルネットとバロックティンパニ。あとの弦楽と木管は全部左側に寄せられてます。長身痩躯のブリュッヘンがいくぶんよろめきながら舞台に現われますと、場内からは期待と不安の混じった拍手。僕の後ろに座った女子高生たちが話してましたよ。「ラモー?はぁ?誰?」って。僕は念じます。リコーダー仙人の十八番を思い知れ! 僕は僕で、第一音を耳にして最高に驚きます。18世紀オケのCDと同じ音してるじゃん!曲づくりのポイントはそのCDと同じ。巧い!バコバコ打たれるティンパニに気分はルイ15世。ただやっぱりみんなの拍手には戸惑いを感じましたね。普段バロックなんて聴かない人たちがこうやってオケの会員制度を支えてることを思いつつ、二曲目。 モーツァルトの《パリ》には特に馴染みがありません。 プログラムによるとこの曲にはもともと第一稿と第二稿があり、今日の公演では第2楽章でなんとその両方を続けて演奏するとのこと!インテリっぽくて好きです(笑)ただ実際に第2楽章を聴いてみると、前者が8分の6拍子、後者が4分の3拍子なだけということで、期待してたほどの露骨な相違はありませんでしたね(ただ後者にはグレゴリオ聖歌の≪エレミアの哀歌≫の旋律がこっそりと織り込まれてるらしい。バッハみたいなことしやがってー萌えるー)。演奏は相変わらず刺激が強い。弦楽はめまぐるしい強弱変化をヴィブラートなしで(≒ごまかしなしで)やるものですから、ばらばらにならないかヒヤヒヤ。おまけに1stVnと2ndVnは両翼配置になってるものだから、互いの音が聴きにくそう。こっちはフーガ風のパッセージが出ると両翼配置の恩恵を享受することができますがね(^^;;) 休憩を挟んで3曲目はシューマンの2番。アーノンクールやノリントン、ガーディナーら80年代を支えた古楽系の指揮者たちが揃って中期ロマン派の敷居を踏み越えているいま、ブリュッヘンだけはせいぜいメンデルスゾーンどまり、なんと今回の日本公演で初めて2番を振るそうです。でもさすが。いちばんシューマンらしく錯乱したこの曲を選んでくれるなんて♪ 第1楽章の序奏。暗く重くトランペットが鳴るさまは、ワーグナー。シューマンが白目むいて笑ってるような例のおっそろしい第2主題を、その裏でホルンに拍を打たせることによって…いっそう気持ち悪くします!!最高!!ここでも、薄いガラスのようなノンヴィブラートの弦楽と硬いモダンティンパニが際だちます。 第2楽章は思いのほか遅く開始されます。切迫する情念。木管がお花畑のように不毛な美しさを放つ。 第3楽章。個人的にはシューマンの書いたオケ作品の中でこの楽章がもっとも美しいと思ってます。バーンスタインばりの粘りをあの美しい響きの中でやるのだから、こっちはもう悶絶っすーどうにでもしてー◎◎ アタッカ気味で第4楽章に突入。一小節一振り(四小節で四拍子を形成)のかなり速いテンポでガンガン進みます。ただただ美音の粒子が飛び交う。最後に第1楽章序奏のテーマが回帰するところ、奥ゆかしく演奏するんでこっちは逆に熱くなります。コーダで上り詰めるロマン派♂の自意識。ブラヴォー!!!!! #
by Sonnenfleck
| 2005-02-18 23:46
| 演奏会聴き語り
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ブログってやつを始めてみることにしました。
いまは猫も杓子もブログブログってうるさいじゃないですか。時流に乗り遅れないことがそんなに大事なんですかねー。朝日新聞土曜版に「ブログを作ろう!」みたいなDIYっぽいノリの連載が載るくらいですもん。 僕はいままで日記をつけたことはないですし(てか、、世の日記erたちは日記をなにに使ってるんですかねー。読み返して反省材料?…謎)、このブログも日記として展開していくのかそれとも意見表明の場になるのか、いまいちはっきりしないままの立ち上げとなりますが、ひとつよろしくお願いします。 マルチェッロ・ヴィオッティ死去。びっくりです。去年かおととしに日本のオケを振りにきてましたよね?まだ若かったのに。なんかシノーポリを思い出しちゃいます。イタリア系は血の気が多いのか(不謹慎)。合掌。 明日は半年ぶりくらいに錦糸町に出かける予定です。だってブリュッヘンっすよ!?バロヲタなのに聴き逃せると思います!? リコーダーのヒッピーも古希を迎えて仙人みたくなってきましたね。18世紀オーケストラと一緒だった前回来日時には、ベートーヴェンの交響曲ツィクルスを成し遂げたのが古楽好きには記憶に新しいところ。僕もこのとき、ツィクルス本公演とは別の主催者による第9の別公演(@みなとみらい)を聴きに行ってます。 …ただ18世紀オーケストラは良くも悪くも80年代古楽に染まりきってる(^^;;)最近の巧い古楽オケ(レザール・フロリサンとか、リーダーがエガーにかわったあとのエンシェント室内管とか)に慣れた耳では、さすがに内容にあたる前に技術が気になります。僕みたいな素人が聴いてもすぐにわかるようなミスは聴いてて正直きついし、ブリュッヘンの指揮自体もよく言われるようにわかりにくい。あれを味と言ってしまえばそれまでなんですが。まあ個人的にはあの泥臭い感じ、嫌いじゃないですけどね。あの泥はユトレヒトの干潟の泥なのです(大ホラ)。 さてそんなブリュッヘンが「日本」の「モダンオケ」をどう料理するか。詳細は明日お伝えします。 #
by Sonnenfleck
| 2005-02-17 23:57
| 日記
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