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くるくるセンペkuる

c0060659_13960.jpg【ASTREE/E8841】
<pavana │ the virgin harpsichord>
●バード、ブル、ギボンズ、ダウランド、モーリー、トムキンズ、ピアソン…
⇒スキップ・センペ(Virg/Cem)
  オリヴィエ・フォーティン(Cem)
  ピエール・アンタイ(Cem)

仕事帰りに上司に捕まって中華料理店に連れ込まれて、たらふく紹興酒を飲まされたあげく帰りの電車で寝過ごしてエライ目に遭い、それでもめげずに携帯で山尾さんの「仮テンポ」にアクセスしたら、本当にスキップ・センペがLFJのために来日することがわかりました。
建国記念の日のすみだで階段をダーっと駆け上がる山尾さん(たぶん)を拝見したのは、吉兆だったのかもしれぬ。
いやあマジかよ。ホントに来るのかよ。時に雷鳴のごとく鳴り響き、時に空気が澱みそうなくらいねっっっとりとする彼のチェンバロを、ついに生で体験するときが。不遜ながら当ブログ、日本語圏のブログの中ではセンペのことについて触れた回数が最も多いもののひとつと思っていますので、こうして彼にスポットライトが当たるのは素直に嬉しく思います。

このCDも魔術的な一枚。ヴァージナルってこういう鳴り方のする楽器なの?
センペのヴァージナルにフォーティンのフレミッシュ、アンタイ兄さんのイタリアンまで参加したトマス・モーリーの《蛙のガリアルド》、何が何だかわからない幻想世界ですね。
by Sonnenfleck | 2009-02-13 01:03 | パンケーキ(17)

←400年サルベージ

c0060659_6413575.jpg【PHILIPS/UCCP3467】
<エリザベス王朝のヴァージナル音楽>
●バード:パヴァン〈Ph. トレジャン〉とガリヤード
●同:ネヴィル夫人のグラウンド
●ジョンソン:アルマン
●フィリップス:パッサメッゾ・パヴァーナとガリアルダ・パッサメッゾ
●モーリー:ファンタジア
●ブル:ブルンスウィック公爵夫人のトイ *
●同:ブルンスウィック公爵のアルマン *
●同:ラムレー卿のパヴァンとガリヤード
●同:ファンタジア
●ランドル/ダウランド:ガリヤード《わたしの罪をあの女は許してくれる?》
●ファーナビー:トイ
●ギボンズ:ファンタジア
●トムキンズ:3声部のパヴァンとガリヤード
●ギボンズ:ファンタジア
●ファーナビー:ファンタジア
⇒グスタフ・レオンハルト(Cem&Vrg*)

一旦モンポウまで行ってしまった後に何を聴くか?これは大きな問題。

僕が普段楽しんで聴いているバロック音楽はせいぜい上限がリュリ(とリュリの影響を受けた作曲家たち)くらいなもので、案外狭い範囲なのです。そこを出て遡ると一気に楽しみ方が難しくなって、フローベルガーやフレスコバルディになると震えが走り、3Sになると冷や汗が出て、モンテヴェルディではもうついていけなくなってしまう。完全なる食わず嫌いなので、そのうち開拓していかにゃならんなと思ってはおりますが…。

従ってパーセル以前の、1600年を跨ぐイングランドの作曲家たちのストイックな作品はなかなか馴染めなくて、このディスクも手に入れて一回聴いてから放っておいたのでした。

しかしあのモンポウの後に聴くと、なんと華やかで饒舌なことか!
「何を聴いても同じように聴こえる」というのは、昔まだ後期バロックのよさがわからなかったころと同じ症状で、これは聴き込んでいけばそのうち解消される症状だということもわかってる。当然、まだそれぞれの差異がはっきりと楽しめる段階じゃないけども、レオンハルトの丁寧な加工によって古雅な輝きを得ているんだなというぐらいはわかるようになった気がする。しかし逆に、この禁欲的な作品たちに装飾をジャラジャラぶら下げたらどのように聴こえるのか、それも気になります(作品の様式的にOKなのかわかりませんが)。

バードはなんとなく大人な余裕があって、ギボンズは端麗辛口。
唯一ヴァージナルが使われるジョン・ブルの2作品はどちらも親しみやすいメロディ。
フィリップスのパッサメッゾ・パヴァーナとガリアルダ・パッサメッゾだけは、このアルバムの中では異色のバッハみたいな真面目な曲調で、レオンハルトの端正なタッチが活きます。
by Sonnenfleck | 2008-08-07 06:51 | パンケーキ(17)